今回私が紹介するインドの観光地は、ゴールコンダ・フォート(Golconda Fort)です。
ゴールコンダ・フォートはインドで4番目の人口を擁する大都市、ハイデラバード(Hyderabad)の中心から西に10kmほど離れた郊外にある丘状の城塞であり、主に16~17世紀にこの地を治めたクトゥブ・シャーヒー朝(Qutb Shahi)の王によって建設されました。
建設当初、城は王都としての役目を果たしましたが、近郊の鉱山から採掘されるダイヤモンドが王国に繁栄をもたらし平和な時代が長く続くことで、やがて都はハイデラバードに移されました。
その後この城はムガル帝国のアウラングゼーブ帝の攻撃によって徹底的に破壊され、その後のニザーム王国(Nizam of Hyderabad)の統治下でも復興されることは無く、近年まで廃墟のままでした。
自然の岩山にそびえるゴールコンダ・フォートは周囲を3kmに及ぶ高い城壁で囲まれており、非常に規模も大きく山頂までは歩いて1時間も掛かります。
また、城の中は迷路のようなつくりになっており、RPGのダンジョンに迷い込んだ冒険家の気分を味わえます。山頂に向かう門の辺りで手を叩く人を見かけますが、これは王の面会所と意思疎通ができる「音の通路」と呼ばれており、通路を通る際は是非試して欲しいです。
(試してみましたが、残念ながら私にはよく分からなかったです💦)
山の頂上からはハイデラバードの市内を一望することができ、当時この城を治めていた王に自然と思いを馳せてしまうでしょう。
市内からはリキシャーやバスを利用すると1時間ほどで到着できるので、ハイデラバードに滞在する際は是非ゴールコンダ・フォートに訪れてみて下さい。
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