今回の勉強会の発表者は、JISC25期の委員長りっちーです!
(以下は、発表者の文章です。)
冷戦体制崩壊以降新自由主義の台頭によってグローバリゼーションが進展していく新たな段階をむかえ、国際社会では市場化が優先され、自由貿易は世界的規模で一層活発化しました。
一方、農業生産と自由貿易体制との間には齟齬を生み出す根本的基礎がいくつか存在しており、例えば農産物と土地の自然条件との緊密な関係性や、比較的貿易率が低いこと、世界的に家族農業経営が主体となっていることです。
とりわけ日本の食料自給率は低く、日本の食生活は輸入食料に依存する構造となっているため、グローバル化の影響を大きく受けます。
日本が他国とFTAを結ぶことで海外での需要が拡大するというメリットがある一方、食品安全性や小規模農家の衰退などデメリットもあります。
またインドはRCEP交渉から抜けたことが記憶に新しいです。
インドが国内産業保護の姿勢を鮮明に出した背景として、作付面積が世界第1位であるにもかかわらず生産量が世界第2位に甘んじていることからもわかるように、食料の生産効率が決して高くないという点も指摘されます。
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